就労ビザからの取得

就労ビザから永住権取得

就労ビザから永住権取得:IT技術者Aさんの挑戦

相談内容

Aさん(35歳、ベトナム国籍)は、「技術・人文知識・国際業務」の在留資格で10年間日本に滞在しているITエンジニアです。
日本での生活にすっかり馴染んでいましたが、「このまま日本に住み続けられるだろうか」という不安を抱えていました。
友人の紹介で当事務所を知り、永住権取得の可能性について相談に訪れました。

Aさんは、日本を第二の故郷と感じており、長期的に日本で生活し、キャリアを築きたいと考えていました。
しかし、永住権取得のプロセスや条件についての知識が乏しく、自身の状況が永住権取得に適しているかどうか不安に感じていました。

課題

初回相談を通じて、以下の課題が明らかになりました:

  • 1. 自立して生活できるだけの資産や技能があること:
    Aさんの過去5年間の平均年収は360万円です。ところが昨年の年収は、交通事故にあったために270万円でした。
    このため「5年間継続して、年収300万円を下回らない」という条件をクリアできていません。
  • 2. 生活態度が良好であること:
    Aさんは過去5年間、大きな交通違反は起こしていませんが、駐車違反を2回と、運転中に携帯電話で通話をした違反が2回、
    合計4回の交通違反を5年のうちにしてしまいました。
  • 3. 日本からの出国期間がオーバーしている:
    業務命令で1か月間ベトナムに出張の予定でしたが、途中でコロナが始まったため、4か月間帰国できませんでした。
    このため「一回の出国が3か月未満であること」及び「年間合計出国日が100日未満であること」の条件をクリアできませんでした。
対応内容

これらの課題に対して、以下の対応策を講じました:

  • 1. 入国管理局に対して弁明をするための理由書を準備:

    • ・過去5年間の仕事での職務内容は安定していたことを証明しました。
    • ・昨年の交通事故はやむを得ない事故であり、避けようがなかったことを証明しました。
  • 2. 入国管理局に対し、反省と再発防止策を伝達:

    • ・反省文では、交通違反についての反省の意を丁寧に説明しました。
    • ・誓約書によって、法律を遵守することを意識して行動することを誓いました。
    • ・「交通法規を遵守するため、安全運転講習を受講した」といった再発防止策を伝えました。
  • 3. 出国期間がオーバーすることが避けられない状況であったことを説明:

    • ・コロナの影響により帰国が長引いた理由を、時系列に出来事を並べて、理由書で細かく説明しました。
    • ・コロナ以外に、帰国が長引いた理由はないことを強調しました。
結果

永住許可申請書や理由書などの必要書類を提出してから1年4か月後に、Aさんに待望の永住許可が下りました。

Aさんからは次のような喜びの声をいただきました:
「藤澤さんのサポートがなければ、ここまでスムーズに永住権を取得できなかったと思います。
日本は私の第二の故郷です。今まで以上に安心して日本で生活したいと思います。」

本事例は、課題を一つ一つ丁寧に解決していくことで、永住権取得の夢を実現できることを示しています。
行政書士藤澤事務所は、お客様一人ひとりの状況に寄り添い、最適なプランを立案・実行することで、
永住権取得の夢の実現をサポートいたします。